アクセスは失われたという前提から始める
初期化は、ローカルだけの保管庫アクセスを破壊するものとして扱うべきです。それが安全な既定であり、そこから計画すれば、復旧が可能だと判明する場合でも正しい行動につながります。
もう一方の前提——アプリを再インストールすればデータが戻る——は、人々が守られていると信じていたライブラリを失う原因です。
再インストールで戻るのはソフトウェアであって、データではない
アプリを再びダウンロードすると、アプリケーションは手に入ります。しかし、アプリのストレージにあった暗号化されたコンテナは復元されず、初期化が破壊した鍵素材を再構成することもできません。
保管庫が鍵を、ハードウェアに裏付けられたプラットフォームのストレージに紐づけている場合、それらの鍵は設計上、初期化を乗り越えません。暗号文はどこかに残っているかもしれませんし、いないかもしれませんが、いずれにせよ鍵がなければ使えません。
端末のバックアップは信頼できる代わりにはならない
システムのバックアップがアプリのプライベートなコンテナを取り込むかどうかは、プラットフォーム、アプリ自身のバックアップ方針、アカウントの状態、利用者の設定によります。一部のアプリは、まさにそれが機微であるという理由で、意図的に自分のデータをシステムのバックアップから除外します。
そのばらつきこそが、これを計画にできない理由です。検証していないバックアップは仮説であり、初期化は仮説を試すのに最悪の時です。
初期化の前の手順
- ローカルの保管庫を棚卸しし、どれが本当に重要かを決めます。
- アプリ自身のサポートされたワークフローで、持ち出し可能な暗号化バックアップを作成します。
- そのバックアップとリカバリーフレーズを、別々の場所に保管します。
- 別の場所で復元し、実際のコンテンツを開きます——初期化の後ではなく、前に。
- そのうえで初めて、初期化、下取り、または端末の受け渡しを行います。
これを取り返しのつかないものにする誤り
- アプリの再ダウンロードをデータ復旧として扱うこと。
- 唯一のバックアップを、まさに消去されようとしている端末に置いておくこと。
- リカバリーフレーズを、それが機能することを一度も検証せずに記録すること。
- 下取りカウンターで、時間に追われながら初期化すること。
Maya はまず、機微でないデータでテストします。「ローカルの保管庫を棚卸しし、どれが重要かを確認する」。次に Maya は2つ目の確認手順に従います。「アプリのサポートされたワークフローで、持ち出し可能な暗号化バックアップを作成する」。この架空のシナリオは判断の流れを示すものであり、製品テストの報告ではありません。
- アプリの再ダウンロードをデータ復旧として扱うこと
- 唯一のバックアップを、初期化される端末に置いておくこと
- 検証していないリカバリーフレーズを記録すること
端末復旧だけで、失った端末を復元できますか?
いいえ。NullVault の端末復旧は、持ち出し可能なバックアップとは別の、同一端末でのアクセス復旧として説明されています。
通常の端末バックアップには、必ず保管庫のデータが含まれますか?
いいえ。プラットフォームのバックアップの挙動やアプリの除外はさまざまです。保管庫の文書化された持ち出し可能なバックアップ経路を使ってください。